部屋で美味しい紅茶のいれ方について試行錯誤していると(マグル式にいれるか魔法を使うかだけでも全然違うのだ!)、リリーに声をかけられて思わず変な声が漏れた。
「へっ?…えっリリー、理由知ってるの?」
期待で声も弾む。
マグル式でいれても、魔法を使っても、蒸す時間を変えても、隠し味にジャムを入れても、リーマスの紅茶ほど美味しくならなかったのに。
「うーん、まぁ、知っているというか、ね」
リリーの煮え切らない返事にますます好奇心をかきたてられる。
「もったいぶらずに教えてよ!」
そして遂にリリーの重い口が開かれた。
リーマスの秘密って何なんだろう?
「リーマスの紅茶が一番に美味しいのは、」
「あなたがリーマスのことを好きだからよ」
それはまるで、砂糖菓子で出来た恋
(お題提供:キャシー)