短い夢

□それはまるで、
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部屋で美味しい紅茶のいれ方について試行錯誤していると(マグル式にいれるか魔法を使うかだけでも全然違うのだ!)、リリーに声をかけられて思わず変な声が漏れた。


「へっ?…えっリリー、理由知ってるの?」


期待で声も弾む。
マグル式でいれても、魔法を使っても、蒸す時間を変えても、隠し味にジャムを入れても、リーマスの紅茶ほど美味しくならなかったのに。


「うーん、まぁ、知っているというか、ね」


リリーの煮え切らない返事にますます好奇心をかきたてられる。


「もったいぶらずに教えてよ!」


そして遂にリリーの重い口が開かれた。
リーマスの秘密って何なんだろう?





「リーマスの紅茶が一番に美味しいのは、」





「あなたがリーマスのことを好きだからよ」














それはまるで、砂糖菓子で出来た恋


(お題提供:キャシー)

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