甘い

□ある日の放課後に
1ページ/1ページ





放課後。部活はあるもの、補習があるもの、帰宅するものなど各自目的の場所へ歩いている頃だろう。ザワザワとしている。本来なら私もあの中に混じって友達と喋りながら帰宅するはずだったのだ。


「(参ったなぁ)」



目の前には、鬼の風紀委員長様。無言でずっと下を向いていらっしゃる。というかなんで私がこんなとこにいるんだろう。何故私が雲雀さんに呼び出されたんだろ?訳が分からない。何かしたんだろうか。というかすごく怖いどうしよう。



「…ねぇ」

「はっはい!」



びっくりしたー。いきなり声を出さないでいただきたい。ただでさえビビっているというのに。



「君さ、その…あの…す、す…」

「?」



す?え?酢?なんだ私が酢臭いとでもいいたいんですか失礼な。私って酢臭かったっけ。やだなぁ酢臭い女なんて。しかも委員長直々の注意なんてよっぽど臭いんだろう。なんかへこむ。



「あの…だがらその…す、好きな人とか…いる、の?」

「は」



え。好きな人?ってあの好きな人?は?てか雲雀さんキャラ違うくないですか。なんでほっぺ赤いんですか。



「…いるのはいますけど…」

「え」



いやなんでそんな泣きそうな顔を?こんな奴でも好きな人ぐらいいますよ?






…今目の前に






「…え、とあのっ迷惑かもしれないんだ けど」

「?」

「ぼっ僕君の事が…

すー…












ちゅき!!」



あ。噛んじゃった。てかえ?好き?委員長が?私を?え?!



「でっでも他に好きな人がいるんだよね」

「…私も雲雀さんの事が好きなんですが」

「えっ」

「私も雲雀さんが好きです」

「じゃっじゃぁ付き合ってくれ…る?」

「はい!」

「…」

「雲雀さん?」

「…あり」

「蟻?」

「ありっありがどぐすっ」







 





私達は、恋人同士になっちゃいました!
(ぐすっくっ)(…きゅん!)





080518.はぴば


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ