□Look....
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『んっ・・・ッ!?』



ひんやりとした感覚で目が覚めた銀時は、目の前にある物を見て言葉を失った。




『んだよ・・・趣味悪いとかじゃねーよ・・・』




目の前にしたもの・・・



それは、全裸の自分が何人も、何人もいた。






もちろん鏡だ。






「ククッ・・・よォ銀時ィ・・・気ィついたか・・・」





後ろを見なくても分かる。




360度鏡が張られているのだから、嫌でも高杉と分かった。




『テメッ・・・何のつもりだ』





「何の?・・・・ナニに決まってんだろ・・・ククッ」





『ふざけんなっ』



「いいじゃねーか・・・お互い快楽に溺れようじゃねーか」





カツンカツンと、音を立てながら高杉は銀時のほうに向かうに対し、銀時は後ずさりをした。








でもそれも、無駄なこと。



すぐ鏡に背中がふっついた。




「ククッ・・・逃げれねーぞ」





『ッチ・・・』





悪態をついたあと、だるい体を無理に立たせ、逃げる体勢にし走った。









「おい、逃げんじゃねーよ」




その言葉と同時に、銀時の腕を引っ掴み、自分の腕の中におとす。




『は・・・なせ・・・』



「ククッ・・・事が終わったらな」




『なっ・・・!?』





うるせぇと一言銀時に囁き、下のほうに手を伸ばす。




『んっ・・・』





目の前にある鏡を見まいと目を瞑る。






「銀時ィ・・・目開けろよ・・・テメェがどんだけ乱れてるかテメェで確かめろ」





『・・・勘弁だっつの・・・んっ』




「ククッ仕方あるめぇ・・・・目開けねーと、無理矢理いれんぞ?」







楽しそうに笑う高杉に、銀時は諦めたのか、目を開けた。





「よォく見とけよ?」




片方の手で首を固定し、もう片方の手は銀時の手を掴み・・・




『おまっ・・・何すんの・・・』




グッと動かせないように力を入れたが、高杉は無理に手を引き、銀時の手を下のほうに伸ばさせる。





『やめっ・・・んっ!』





「ククッ・・・自分で抜いてみろよ・・・ちゃんと目ェあけろよ?」






『なっ!』



ふっと高杉のほうに顔をやると、意地が悪そうに笑っていた。
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