小説

□父の手紙
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その時わしは昔の出来事を思い出したよ

お前がある日子犬を拾ってきて、わしは飼うのに反対したがお前は
『この子が一人じゃ可哀想だから家族になってあげたいんです』

と、おどおどしながら申し出たな

わしはお前の優しさが胸に伝わって犬を飼うことを許した

お前はあの時の優しさであやつを包みこもうとしていたんだな

私はお前を誇りに思うよ

どこへ行ってもお前はわしの娘だ

いつでも帰ってきたなさい
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