小説
□夜盗虫
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ヒナタはまさかネジが婚約者になると思っていなかった
でもヒナタは朝修練のあとの会話で従兄以上の想いを抱いていたので、婚約を告げられた時は涙ぐんでしまった。
その時のネジはいつもと変わらぬ表情だった。
ヒナタはその表情をみて、少しネジとの婚約にいいのだろうかとおもってしまった。
それから一ヶ月の間婚約したと言っても以前となんら変わりはなかった。
修練の後の何気無い会話をしてばかりで特に二人で出かけると言ったこともなかった。
しかし、一ヶ月すぎた後『変化』は表れた―――