【綺羅、星の如く】
初めに(必読)主人公設定
序章
┗幼い望み、切なる願い、祈りが届いたその瞬間
第一章
┗紅き大罪、悲しき少年、全てが集いし銀世界
第二章
┗箱庭崩壊、麗しき水の都、焦がれし仙客
サヨナライツカ
いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ
サヨナライツカ
永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す
―――『サヨナライツカ』より抜粋