小話

□学校でも教えてくれない事
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「…まいったな…」
夢にまで見るなんて…重症だ……。


最近、気付くと目で追ってる女がいる。
また、厄介な事に、視界に入る処にいつも居やがる。…何なんだ、一体。


まだ覚醒しきれない頭を抱えていると、デリカシーの無い俺の保護者が部屋の入り口で欠伸をしながら「おはよう、ロック、飯にしてくれないか?腹が減っちまったよ」
…俺は家政夫か!?
仕方なく、顔を洗い着替えてキッチンへ向かう。


玄関から声がする。
『おはよ〜。朝御飯作って来たよ』…ドクッ!!…さっき夢の中で俺に微笑んでいた彼女がそこに居る…!
顔が赤くなるのが自分でもわかる…。気付かれたくない。
「いつもサンキュー。一緒にどうだ?なぁ、ロック」「あ…あぁ、…悪いな、そうすれば?」
テリーのヤツ、余計な事を!!
『そう?じゃあ、お言葉に甘えて…って、最初からそのつもりで自分の分も用意して来たんだ』
嬉しそうに支度を済ませて、『俺の隣』に座る彼女。

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