KILLERS《キラーズ》
□第一節
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「俺たちの世界は、どうかしてる。
人間はもちろん、植物や動物だっておかしくなってる。
昔は美しかった自然も、今じゃ汚れるか埋まるか水の下。
美しかった過去は俺たちの手によって、汚い未来へと変化していく。
水位は上がり、土地は減り、天変地異に見舞われて。
人の味方は人間と、高度な知能でつくられた、機械と武器と、建造物。
俺たちの世界は、どうかしてる。
元に戻そうとする先で、新たな問題を引き起こす。
考えれば簡単だ。
全てやめてしまえばいい。
なのに呼びかけるだけで、何もやめようとしない。
無駄な開発、戦争、紛争。
これらの裏で、一体いくつの命が失われるのだろう。
ああ、馬鹿な奴らめ。
何十年後のその先で、俺たちはその子孫を殺すのだ。
物事の先を見ろ。
俺たちの存在は、結局は何かをぶち壊すものでしかないのだ」