混雑夢

□拍手ログ
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ある日、私が仕事から帰って来るとそこには奈良崎さんが居た

「?・・・奈良崎さん、何か御用ですか?」
奈良崎さんはこっちを振り向き、嬉しそうに笑った。
可愛いなって思いつつ、私も笑いかえす

「あぁ!君を待っていた。明日は休みだったな?」

キラキラした瞳でこちらに近づいてくる。っていうか、奈良崎さんっ近いっ近すぎるっ

「えっ!あ、ハイ。お休みですよ?それが何か?」

少し近すぎる奈良崎さんからさりげなく距離を置く。
嫌いな訳じゃなくて、本当にただ近過ぎだから

今日は金曜日だったので、いつもより長く仕事をしていた。本来、私の年齢で深夜帯の仕事は違法なのだが、今までの色々な事を含めてそんなことはあの社長にとっては屁でも無いのだと思う

といった感じでいつもよりも疲れが溜まっていた。つまり、今は早くお風呂に入ってご飯を食べて明日のお昼まで爆睡したい

「明日から2日間、私も久しぶりに仕事がOFFなんだ。」

「そうなんですか?確か、前に休んだのは3ヶ月前ですもんね。それで、早速で申し訳ないんですが御用はなんですか?」

少し悪い予感がしてくるのは気のせいであって欲しい
確か、奈良崎さんは良く休日には・・・

「修行に行く、一緒に行こう。」

(あぁ、やっぱり修行なのね。でも、ちょっと疲れてるし断ろうかな・・・)

そう思いつつ口を開いた時、奈良崎さんが先に言葉を発した

「君と居ると、何故か安心する。2日間一緒に居るなら君と居たいと思って、今日の仕事が終わってすぐここに来た」

少し照れた顔をする奈良崎さんを見て、私は思わず

「ハイ、行きます」

と返事をしてしまった。わざわざ私を誘ってくれているのだし、気に入ってくれているのなら嬉しい。

その2日後、修行によって私は筋肉痛と傷を背負い、戻ってきたのはまた別のお話…。


END
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