混雑夢

□拍手ログ
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綾織真

「今日、暇か?今から出掛けない?」

「え?」

朝食の片付けを終わらせて何時ものように綾織さんにコーヒーを入れてソファーに座った時、唐突に綾織さんが言った

「突然どうしたんですか?」

出掛けない?何て聞くからかなりびっくりした。

「今日、休みなんだ。嫌なら別にいいけど」
綾織さんはそう言うとコーヒーカップを机に置き、私の方に向いた

「そんな、貴重なお休みなのに・・・ゆっくりしなくて良いんですか?」

ピーコックの綾織真は今や日本を代表するアイドルと言っても過言で無いほど人気がある。そのアイドルに休日なんて中々ない
その休日を綾織さんは私と出掛けようと言うのだ

「ゆっくりするよりお前と1日楽しく過ごしたいんだ。」

綾織さんはふわっと笑った。その瞬間、背中に見えていた羽は私を包み込む程に大きくなった

(ふぁわゎ・・・)

私は今、絶対に真っ赤な顔をしてる。綾織さんは綺麗に笑って私を手招きする

「行こうか?」

私は綾織さんが差しのべる手を掴み一言だけ
「勿論です」

と返事をした。






END
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