Long Story
□決別と出発
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「成る程……それが超音波による洗脳術ですね」
突然、闇に光が射し込んだ
「颯妃!」
『悟空‥八戒…何で?』
「三仏神は元々、この組織を探っていた
人間や妖怪では操ることの出来ない超音波を操り、異常現象を引き起こしていたからな」
『…じゃあ、私に近付いたのは?』
「《Schwarze》は組織でも何でもねぇ…お前と奴‥2人だけだ。
親玉の場所が分からん以上、もう1人を調べるしかないからな」
『つまり私は、親玉を見つける為の…餌みたいなモノだった訳だ』
「お前を囮とする代わりに三仏神と一つ取引をした
《Schwarze》の核となる人物を見つけ出し、捕まえる
その代わり、颯妃…お前は罪に問わない事を」
『どう、して‥‥』
「…お前はもう、十分苦しんだハズだからな」
『三、蔵……』
微かに 三蔵が笑った
「颯妃、貴様はこ奴らに毒された様だな…」
『何とでも?私はもう、貴方に庇護してもらう子供じゃない』