Long Story
□脱出と出会い
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部屋から出て、階段を下がって行く
彼女について、店主が何か知っているかもしれない
そう考え、店に戻る事にしたのだ
「……チッ」
先程入って来た店へのドアが開かない
「どーすンの?」
「うーん…押しても引いても開きませんねぇ
どうします?三蔵」
「こちらからは開けられない仕組みらしいな
壊すか……あるいは…」
視線は下へ続いてる階段に注がれている
「壊すのは最終手段‥という事にしますか」
再び、階段を降りることにした
『いらっしゃいませ。三蔵一行様』
「「――――ッ!?」」
辿り着いた先にドアはなく、薄い布一枚で遮られているだけだった
布をかい潜り部屋に入った瞬間響いた声は、間違う事なき最上階で聞いた声だったのだ