Long Story
□始まり
2ページ/5ページ
『へい、らっしゃい!!』
「ど〜もぉ。店主、今日の賄いナニ?」
店に来たのは、この辺では見掛けない奴等
紅い髪、金の瞳
金色の髪、翠の眼…
ただならぬ存在感を持ち合わせている
一人は僧の格好だ
『……今日の賄いは終わりだ。すまないねぇ』
「――…あっそ。
じゃ、普通の飯でいいや」
『あぁ‥じゃあ空いてる席に座ってくれ』
――話が違う
この店で「賄い」を頼むのが『何でも屋』とコンタクトを取る方法だと…
三仏神からの情報だった
「話が違うじゃねーか…」
「どうします?三蔵」
「腹減ったしさ、飯食お〜ぜ」
「‥‥チッ…仕方ねぇ」
三仏神の情報は余程の事がなければ間違いない
という事は‥‥俺達に気付き、策を講じてきたか