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□三蔵の穏やかな1日
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───五百年もの間、時の止まった岩牢で 独りで過ごしてきた
この猿が言ってることだから、信憑性に欠けると言ってしまえばそれまでだが
だが、時折見せる金色の哀しげな瞳は、深い孤独と絶望を写し出す
声にならない叫びが届いた…
だから俺は探し出したのだ
まるで、自分の心の悲鳴を聴いてるようで‥たまらなかった
うるさくて…煩くて…
だから探し出した
その後の事なんて考えちゃいなかった
ぶん殴ってやろう‥とか、
撃ち殺せばいい‥とかは後から付いてきた考えだ
だがこいつの間抜け面を見たら
どうでもよくなっちまった