Long Story

□紅の過ち
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突然の事に颯妃は動けずにいた



部屋を出ていこうと悟浄に背を向けた瞬間、腕を引かれ抱き締められる

驚きに目を見開いた颯妃の唇に、悟浄の唇が重なる



「?!――‥っ」



薄く開いた口から舌が入り込み、口内を蹂躙していく



「ふっ‥‥ン、やぁ…」



逃げようとするが、何度も角度を変え、唇が‥舌が颯妃を捕らえる


思わず後退りする
何かにぶつかり動けなくなると、悟浄が颯妃に体重をかけ押し倒してきた



「やっ‥悟浄!」



ベッドに倒れ込んだ颯妃の首筋に悟浄の舌が這う

何とか逃れようと暴れるも、男の力には敵わない



「ちょっ‥やめっ――…悟浄!?」



着ているキャミソールを捲りあげられ、下着が露になる

器用にホックが外され、下着が上へとずらされた



「ヤだ!やめて…」



颯妃の声が震える

だが、今の悟浄には何も聞こえていない



白い肌
形のよい 豊かな胸に手を伸ばし、そっと触れる

息を飲む様な声が颯妃から聞こえた




「――‥颯妃…」



悟浄のその目にハッキリとした情欲と、奇妙な感覚をおぼえ、颯妃に戦慄がはしった



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