Long Story
□彼女の正体
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「……で、依頼として連れて来たと」
複雑そうな顔の八戒
「ふん‥悟浄にしちゃ…と言いてぇトコだが、金は誰が払うと思ってんだ!このクソ河童」
怒りまくりの三蔵
悟浄の頭にハリセンが炸裂しまくっている
「仕方ねーだろ!?この方法しか思いつかなかったんだよ」
流石に、その前のヤらせてもらう、もらわないの話は出さないが
『……ねぇ、あんた等は喧嘩を見せる為に私を呼んだ訳?』
冷ややかな視線が刺さる
「チッ……三仏神に目通りを」
『1億円』
「なっ‥んだと」
『依頼料よ。貴方達に会う為に此処に来たのはサービスしてあげるけど、三仏神に会うのは1億円頂くわ』
「貴様っ…ふざけてんのか」
『それ位保証してもらわないと私としても割に合わないもの
仕事出来なくなったら困るしね』
ふと八戒が気付いた
随分と話し方が砕けてる
前に会った時も殺意や敵意はなかったが、拒絶感は強かった
それが、今はほとんど感じられない
それに、三蔵とのやり取りを楽しんでる様にも見える