Long Story

□見出す活路
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「悟浄と付き合うのか」



「えっ?!」




八戒と悟空は買い出し

悟浄は街に出掛けてる


自分もどこかに‥と思っていたら、三蔵が"茶"と要求してきたのだ

仕方なく茶を淹れ、何となく向かいに座った





「悟浄の奴が、お前を本気で口説くとか言ってたからな」



「そうなの?
まあ、毎日『付き合って』とは言われてるけど……」



「付き合う気はないのか?」



「ないわよ。ただ、ハッキリ断っても聞いてくれないというか…
はぐらかされちゃうと言うか……」



「タチ悪いな、あの馬鹿は」



「仲間だし、邪険には出来ないじゃない?
気まずくなるのも嫌だし」



「それくらいで凹む様な奴じゃねぇよ」



「それでも…あまり無下には出来ないし」



「アイツは河童だ。人間と同じ感性を持ってるとは思わなくていい」



「いやいやいや。それは酷すぎるでしょ」



三蔵のヒドイ発言に笑う颯妃







「お前はそうやって笑ってる方が綺麗だな」



「へ?―――…っ」



三蔵の言葉を理解した途端、頬が爆発した


真っ赤になる颯妃につられてか、三蔵も赤面する



「それくらいで赤くなるんじゃねぇよ
悟浄から言われ慣れてるだろーが」




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