Long Story
□残酷な選択
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【しばらくは問題ありません。ですが‥このままだと肉体が衰弱していくばかりです】
【深く入り込み過ぎ、狼欄自身も出てこれないのだろう
強引に引きずり出せば颯妃の精神が崩壊しかねん】
「何か‥方法はないのですか？」
八戒の顔も悲しみに満ちていた
【……一時的に我等の力で颯妃の目を覚まそう】
【三蔵の魔天経文があれば、狼欄を引き剥がすことも不可能ではない】
思っていたより簡単な話だ
なら、なぜこんなに三仏神の表情が曇っているのか…
颯妃以外の退出を申し付けられ、男４人は部屋の外へと出た
「なあ三蔵、経文が必要なら何で三蔵も外に出されるんだ？」
「さあな‥‥俺が居ると不都合でもあるんだろう」
「颯妃さんの目を覚まし、魔天経文で狼欄を引きずり出して封印する
簡単な話だと思ったんですが…」
イマイチ歯切れの悪い三仏神の物言い
重い空気の室内
いつまでも晴れない表情
何か隠されている
４人とも直感でそう感じ取っていた