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□寒い日は気おつけろ!!
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『あー、寒ぃぃ…』
この頃めっきり寒くなっちゃって
布団から出るのも億劫になるというもの
『暖かぁ〜い…vv』
今日も仕事があるのだけど
寒いと全くやる気が起きない
その時、誰かがドアをノックする音が響いて
「名無し、起きてる?」
こちらの返事も待たずに開かれる
顔を覗かせたのは騎士団の隊長であり、恋人であるフレンだった
『ぁ〜フレン〜、おはよ〜…』
フレンが来たというのに微動だにせず布団にくるまったまま
「ほら、早く起きなよ」
ベッドの近くに来るけど、引き剥がすことはしない
『んー、だって寒いんだもん…』
「もん、て…」
呆れたように言いながらベッドの空いた所に座る
「気持ちは分かるけど、そろそろ時間だよ?」
『もうちょっとだけ』
名残惜しいけど、そろそろが限界かな…、?!
『ちょ…フレン?…これはどーゆーことかなぁ…?』
今の現状を説明するならば、あと10秒(か〜な〜りゆっくり)数えてから出ようとしてた時、体の両端にフレンの手が置かれた
「ん?いや、誘われてるのかなって」
『いやいやいや、どこをどー見たら誘ってるわけ?!』
退してもらおうと手を伸ばすけれど、その手さえも捕まれてベッドに押しつけられた
『もお起きるから退いて』
「あとで俺から言っておくよ」
ニッコリ微笑むと、顔が近付いてきて、キスされて
ほら、もう逆らえない
いつだって
私はフレンに勝てないんだ
(もう絶対!!次はフレンより先に起きる!!)(じゃあ俺も名無しより先に起きるよ)