小ネタ(夢)

□少しずつ
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『俺はお前のこと信用してねえからな!』

そう言われて、僕は納得してしまった。当たり前だ。僕のした行動を見れば分かることだ
元の世界に帰りたい。その気持ちが一番なのは、パラレルワールドに来てしまった人間なら当然だと思う。だけど、彼は仲間が大事なんだ。仲間の安否が。だけど僕は彼女の持ち物の安全を気にしてしまっていたらしい。無意識に。それが伝わってしまったんだ
元の世界に帰らないと断言しても、僕と彼の関係は崩れたままだ。それが嫌じゃないって言ったら嘘だけど、どうすればいいか分からない。仲間という関係を築くのは難しいかもしれない。でも、信用されないのは嫌だ。そしたら、何のために戦っているのか分からなくなってしまう。だからこそ、行動するべきなのかもしれない

『エース』

『っだよ』

彼は僕の眼を見て話さなくなった。不機嫌だ。早くどっか行けとも言っている
だけど、僕は逃げない。逃げちゃ駄目なんだ

『パーシバルの戦い方、教えて欲しいんだ』

『パーシバルの戦い方、だと?!』

『うん。教えて欲しい』

吃驚して僕を凝視する彼。だけど、僕は平然としている。驚かれてビクついていたら、負けかもしれないから

『ドラゴは何度か戦ったから分かるし、それにダンが教えてくれた。他の爆丸もみんな教えてくれて、僕なりに戦えていると思う。イングラムはシュンがいないから、まだイマイチだけどね
でも、属性によって有利不利があるから、パーシバルも使いこなせなきゃだろ?だから、教えて欲しい』

彼は僕の事、どう見ているのだろうか?なら、使うな!とか言うのかな?それは困るな。属性で有利になっとかないと、僕のバトルは危ないんだ。負けて、みんなの迷惑はかけたくない

『…ちっ。しかたねーな』

彼は頭を掻いた後、スタスタと部屋の机の所までいった。僕はポカンとしてしまって、睨まれるまで突っ立っていた

『いいか!俺はお前の事、信用してるから教えるんじゃねえ。パーシバルが負けたら困るから、教えるんだ!!』

『うん。ありがとう』

彼は机に紙と鉛筆を用意して、バトルの仕方を説明してくれた
今は信用されていないなら、これから頑張ろう。僕は、みんなを守るために戦うんだ。そして、僕がいた場所みたいに、みんなで仲良く爆丸バトルが出来る世界にしよう。それが、今の僕のすべき事だと思うんだ


――――――

爆丸DS男主
ミラ助けて帰ろうとしたけど、止めた辺りです
エースに話しかけると、そんな事言ってるんで

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