小ネタ(創作)

□世界が無くなる前に
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地元で彼氏と遊んでた。外でブラブラした。公園だが、どっかのベンチにて、人前とかそういう事気にせずに、イチャついてくる彼氏に正直ウンザリして怒ったら逆ギレされた。その後彼氏はどっか行ってしまい、私はバイトの事を思い出して、バイト先のセブンに行った

バイト先で仕事してたら1本の電話が着た。出たら「さっき買い物したんだけど、アメリカンドッグが入ってなかった」てな感じのクレーム的内容。でも、声が彼氏でした。取敢えず、居場所を聞いて、持って行くついでにバイトをサボろうと計画。んで、電話途中で先程の怒りがまだ残っていたのか、ティンパニーを叩く音が聞こえてきた。聞けば、近くのトラックに侵入して叩いてるそうで。「警察にバレないうちに早く出て」と言ったら、未来式の電話だったのか「貴方、今何処にいるんですか?!」という見知らぬ声が。そう、警察に盗聴されていたのです。そんな未来式な電話とは知らなかった私は、驚いてすぐに電話を切って彼氏の元に行った

彼氏は警察に捕まるかもしれないという危ない状況下なのに焦ってなかった。私の方が焦っていて、すぐにこの場から離れようとしたら、何十人という警察が、私達のいる場所にある何十台もある車を見回ってた。その迅速な行動に余計に焦って、彼氏を引張って、その場を離れた

少し離れた場所まで行って一息吐いた。でも、その行動がイケなかったのか、警察は私達を怪しいと思って付けていた。謝ればいいのに、そんな事考えられなくて、又彼氏の手を引いて逃げようとした

――だが

彼氏の手を握ろうとしたら拒まれた。良く分らなくて顔を見たら笑っていて、何を言ったのか、何をしたいのかサッパリだった。ただ、今いる道が上下に分れ道があって、彼氏は上へ行ってしまったのだ。地元の私はこの上下の道が又、繋がっている事を知っていて、下の道を走った
繋がっている場所まで行ったら、走っている人を見た。間違いなく警察が走っていた
そこでやっと、自分1人で逃げる事を決意して、あの時拒まれた事を知った。普段の自分だったら、仮にも法を犯す様な行為をした人なんだから、ここで見捨てる気だ。でも、それが出来なかった。そんな事したくなかった。だから警察を追っかけた

次に左右に分れている道で、彼らは左を選んで走っていた。この道も、又繋がる事を知っていたし、それに右の道の方が、隠れ道があって、すぐにその繋がる場所に行けるから、私を右の道を選んで走った。右の道を走って、繋がる場所に彼氏よりも早く到着。そこで待って、走って来た彼氏に向かって、名前を読んだ。大声で。そこで私の存在に気付き、驚いたのか走っているスピードが落ちた。そんな彼氏の手を又引張って、私達は走った。でも、警察の方が1枚上手で、その先に待ち伏せされていた

もう絶体絶命のピンチ。どうすればいいか分らなくて、ただ、警察がジリジリと近寄って来た。そんな緊迫した中、一人のサラリーマン風なおじさんが、セブンの焼鳥(タレ)を食べながら登場。しかも、その焼鳥は、周りに海苔が巻かれていたのだ。おじさんは驚いて「海苔が巻かれてる!」と叫んだ。その叫びがこの雰囲気を打ち壊し、警察の中で1番偉いと思われる方が「焼鳥に海苔を巻くなんて…」とショック状態になった

その雰囲気打ち壊しが良かったのか、警察はゾロゾロとどっか行ってしまった。私達は分らなくて、でも、安心して歩いた。でも、そこで終わりじゃなかった

私達が歩いている道の隣りには汚いけど川があった。でも、いつもより水位が高い。それがどんどんと時間に比例するかの様に増していった。「日本沈没」いや「世界沈没」という言葉が似合うのかもしれない。段々と増す中、今いる場所で1番高いトコを歩く事にした

さっきまで水位は低かったのに、一気に上昇して来て、それでも歩いた。そしたらカンボジア人の自分より小さい男の子が現れた。彼は何も言わなかったけど道案内をしてくれるみたいで、彼の後を追った

本当に死ぬかと思った。今歩いている場所から約1m下にはもう水がきていたから。すっごく恐かった。恐くて「恐くないの?」と男の子に聞いたら「恐くないよ」と言われた

それを聞いた後何故か恐くなくなった。多分、隣りに彼氏がいたからかもしれない。でも、男の子が、誰も知合いや友達もいない侭死んでしまうのかもしんないのに、ただ笑っていた。それが不思議だった


そんな不思議を残したまま私は起きた。夢の中の自分は、水が増している現象を見るまで、世界が沈没する事を知らなかった。じゃなきゃ、皆の様子が慌だしい理由も、何か「今日で最後だから」て事知ってるし
でも、感づいていたからこそ、あの時追っかけたんだと思う

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