小説

□綺麗な人
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カリカリ

カリカリ


ネタ帳に文字を書き込む音が聞こえる

今日も少佐を元にした話しを書いている

そういえば…何故兵部少佐のネタばかり書いているのだろう

私はしばし考え、ある記憶にたどり着いた

それは、初めて少佐と出会った時の事だ


『僕は兵部京介、よろしくね…パティ』

『パティ?』


始めは誰の事を言っているのだろうと思った

自分の事を思い出そうとしても思い出せない

ただ、目の前にいる人は私に言っているのはわかった

綺麗な人だなぁ…

少佐の笑顔に私は見とれていた

差し出された手に気付いた時

ゆっくりとその手をとり…握手をした

その後、黒巻さんと真木さんを紹介されたがあまり覚えてはいなかった

私には少佐しか見えてなかったからだと思う

きっと…私は少佐に恋をしたのだ

とても綺麗な…あの人に…

これで納得がいった

少佐が大好きだから少佐がネコで相手は真木さんやら葉先輩やら入れ代わりだが

少佐のポジションだけは変わらないのは…(相手を自分にしないのは恥ずかしいからだ)

私はそれに納得し、止めていた手をまた動かした


















これは、私の愛情表現

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