物語り
□ある朝の出来事
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比較的余裕のある朝。
岩城はソファで朝刊に目を通していた。
いつもの様に香藤がコーヒーのカップを2つ手に岩城の横に腰を降ろす。
『はい♪岩城さん、コーヒーここ置くよ♪』
『ん?あぁ、すまん。』
岩城さんて横顔もキレイだよなぁ〜♪
鼻高っ!
首のラインも…色っぽい☆
今、項にキスしたら怒るかなぁ〜♪
でも拳骨の1個や2個いつも覚悟の上だしなぁ〜♪
しちゃおっかなぁ〜♪♪
…!!
て、あれ!?もしかしてコレ…!
そぉっと香藤の指が岩城の髪に触れる。
『えいっ!』
『…っ!痛っ!!何するんだ!バカっ!!』
痛みの残る後頭部を擦りながら岩城が叫ぶ。
『エヘッ♪エヘヘ♪ゴメンね、岩城さん。でも、これなぁ〜んだ?』
岩城の目の前に差し出されたモノ。
それは…。
『へっ?…し、らが…。白髪ぁ〜〜〜〜〜っ!!』
手にした新聞がバサバサと音をたて床に散らばる。
『もぉ〜、そんなに驚く事じゃ無いじゃん。白髪の1本や2本♪ん?』
『そ、そ、それは…俺のか?!』
『うんっ♪』
『うんっ♪…てι』
『何ぃ〜?そんなにショックだった?』
『そりゃ…お前…き、気になるだろ…ふつう…。』