物語り


□ある朝の出来事
1ページ/2ページ


比較的余裕のある朝。
岩城はソファで朝刊に目を通していた。


いつもの様に香藤がコーヒーのカップを2つ手に岩城の横に腰を降ろす。




『はい♪岩城さん、コーヒーここ置くよ♪』


『ん?あぁ、すまん。』



岩城さんて横顔もキレイだよなぁ〜♪
鼻高っ!
首のラインも…色っぽい☆

今、項にキスしたら怒るかなぁ〜♪
でも拳骨の1個や2個いつも覚悟の上だしなぁ〜♪
しちゃおっかなぁ〜♪♪



…!!
て、あれ!?もしかしてコレ…!



そぉっと香藤の指が岩城の髪に触れる。



『えいっ!』


『…っ!痛っ!!何するんだ!バカっ!!』


痛みの残る後頭部を擦りながら岩城が叫ぶ。



『エヘッ♪エヘヘ♪ゴメンね、岩城さん。でも、これなぁ〜んだ?』



岩城の目の前に差し出されたモノ。
それは…。



『へっ?…し、らが…。白髪ぁ〜〜〜〜〜っ!!』



手にした新聞がバサバサと音をたて床に散らばる。



『もぉ〜、そんなに驚く事じゃ無いじゃん。白髪の1本や2本♪ん?』


『そ、そ、それは…俺のか?!』


『うんっ♪』


『うんっ♪…てι』


『何ぃ〜?そんなにショックだった?』


『そりゃ…お前…き、気になるだろ…ふつう…。』
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ