物語り
□チョコレート狂奏曲
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なにやら香藤がニヤつきながら紙袋を俺の前に突き出した。
『…ん?』
何だろ…。
でも香藤のあの顔は何かしら企んでいる顔だ…ι
ヤレヤレ…ι
『エヘヘ♪(o^v^o)』
『エヘヘ♪て…お前…ι何企んでる?ん?』
片眉を上げ怪訝そうな岩城の顔。
『もう〜そんな顔しないでよぉ〜♪美人が台無しだよぉ〜♪(^_-)』
『…美人て…ι』
更に眉間に寄る皺。
『まぁまぁ、ね♪コレコレ…ウケない?』
ガサゴソと紙袋から缶を取り出し注意書きを指差す香藤。
ん?
先からゆっくり頬ばる?
舌でやさしく舐める?
絶対に強く噛んではいけません?
『なんだ?コレ…ι』
『じゃぁ〜ん☆アレの形のチョコレート♪』
岩城の目の前に出されたまさに男性器を型どったチョコレート。
『お前は…また…ι変なモン買って来るなよιイメージってモンがあるだろう…ι』
『違うモンね♪買ったんじゃなくて貰ったの!スタイリストのユ〜カさん知ってるでしょ?今日一緒だったんだよ。で、休憩中にこのチョコで盛り上がってさ☆』
『ふぅ〜ん。しかし何だってこの形…ι』
『あぁ!ユ〜カさんの地元のお祭りだって♪
男性器と女性器を型どった神社があってお神輿もこの形なんだってさ♪
で、ウケ狙いでこの形のキャンディとかチョコ買って来て配ってたの☆』
『あぁ…そういう神社があるのは知ってたが。ふぅ〜ん。ユ〜カさんがねぇ〜。コレねぇ〜。』
香藤の持つチョコレートを首を伸ばし食い付く岩城。上目使いに香藤の指に残る溶けたチョコレートをペロリと舐めあげる舌先。
『あぁっ!岩城さんたら…!注意書き読んだでしょ?もっとやさしく舐めなきゃ〜♪』
『やさしくって…ι』
『はい♪注意書き通りに舐めて♪(o^v^o)』
差し出されたチョコレートを袋から取り出し岩城の綺麗な指先がチョコレートを摘まむ。
香藤の何ともワクワクとした下心満点の顔…。
ならばと
ご希望通りにチョコレートを舐めあげる岩城。
チロチロと
注意書き通りに先っぽから頬ばるよう歯を立てずやさしく舐めあげる岩城の舌先。
上目使いに香藤を見つめながら…。
香藤の目に映る想像以上にそそる岩城の舌使い。
『はうっっ…ιい、岩城さん…っι』
股間を押さえ腰を屈める香藤の姿に大笑いする岩城。