この蒼い空の下で

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「まず一つ目の質問ね。君の名前は?」

「美夜ですけど」

「歳は?」

「もうすぐ十八。ちょっぴり童顔なだけで嘘じゃないですから。ほんとにもうすぐ十八ですから」

「あんまりしつこいと逆に怪しいよね」

「怪しくないです! 私はほんとにあと数日で十八なんです!」

「ふぅん。じゃ、次の質問ね」


ふぅんて。ほんとに信じてくれたのかなぁ。


「なんで生きてるの?」

「は?」

「聞こえなかった? なんで生きてるのかって聞いてんの」

「聞こえてますよ。でもその言い方だと私が生きてちゃいけないみたいに聞こえるんだけど」

「じゃあ質問を変えるよ。あれだけの重傷をどうやって一日で治したわけ?」

「は? 重傷? 誰が?」

「美夜ちゃんが」


思わず自分の体を見下ろす。足をブラブラしてみたり手をグッパーしてみたりしたけど、痛いとこなんて一つも無い。


「誰かと勘違いしてませんか?」

「本気で言ってる、よな。美夜ちゃんて隠し事出来ないし」


失礼な。会ったばっかりなのになんで決め付けるのさ。私だって隠し事の一つや二つ簡単に出来るんだからね!

何やらぶつぶつ呟いてる男を睨んでたら、なぜかにっこり笑ってきた。


「聞くより見た方が早いよね」

「は?」


何を? と聞くより先に体を反転させられて、襟に指を掛けられた。


「え? ちょっ、何す、きゃー! 変態ー!」

「失礼だなー。俺様美夜ちゃんみたいに色々足りない子に興味なんか無いよ」

「だったら手を離せ! 見るな! 触るな! このセクハラ男!」

「なぁんで傷痕すら無いわけ?」

「訳わかんないこと言ってないでさっさと手を離せって言ってんでしょ! この変態!」


無理矢理着物を肩から降ろされ胸を露出させられて、胸の合間を撫でまくられた。後ろで両手を一纏めにして掴まれてるから足で脛を蹴っても何か着けてるのか硬くて私の足が痛くなっただけ。

政宗といいこいつといい、私の体に興味無いって言っときながらなんでセクハラするわけ!? 興味があったらしていいわけじゃないしむしろ興味持たれたら困るけどだからってセクハラなんて許せるか!!


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