この蒼い空の下で

□20
4ページ/4ページ


他の兵士さん達にも私が十八だと言っておくよう伝えたし、部屋に戻ろうかと思ったけどちょっと気になったから聞いてみた。


「ねぇ、男の人ってやっぱり胸の大きい女性が好みなの?」

「そ、そんなことないっす!」

「怒らないから正直に答えて。お願いだから」


ジッと見つめたら、なぜか頬を赤らめだした。なんで。でも分かってくれたみたいでみんな正直に答えてくれた。


「俺はおっきい方が好きっす」

「俺もできれば大きい方が」

「俺は大き過ぎず小さすぎずが良いです」

「俺ぺったんこが最高だと思うっす!」

「・・・・・・・」


暴露した一人の兵士さんに全員の視線が集中。見た目は、三十手前・・・もうちょい若いかな? でもぺったんこって、下手したらそれロリコン・・・・・。

ま、まあ実際に手を出したりしなきゃ問題無いし! 好みなんか人それぞれだしね! うん!


「えーと、ちなみにどれくらい大きかったら巨乳になるの?」

「う〜ん、やっぱり手で掴めないくらいっすかね」

「着物の合わせが開いてくるぐらいの大きさだと思うっす」

「顔埋めた時に窒息しそうなくらい迫力ある胸が巨乳だと思うっす!」

「俺はナニが挟めげべふっ!」


また別の兵士さんがニタニタしながら言おうとしたのを両隣にいた兵士さんが殴って止めた。下ネタになるから止めてくれたってのは分かるし女の子扱いしてくれたってことだから嬉しいけど、もうちょっと穏便に止めようよ。鼻血出しちゃってるじゃん。


「ありがと。参考になったよ」

「あ! でもこれ俺らの好みっすから筆頭の好みは、」

「ああ、大丈夫よ。政宗は巨乳好きだって知ってるから」

「へ? そうなんすか?」

「しょっちゅう私の胸が小さいって言いやがるんだから間違いないでしょ。育てる楽しみがあるとまで言いやがったしね!」


思い出したらムカついてきたから思わず目の前に居た兵士を睨んじゃった。そんな真っ青になって股間押さえなくても殴らないわよ。

しまったわー。みんなに私が暴力女って印象持たれちゃったかも。せっかく良く思ってもらえてたのに。イメージを戻すのってどうせればいいんだろ。



次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ