この蒼い空の下で

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「お前さ、それ成実様に騙されたんじゃねーの?」

「そーだよ。ぜってぇ騙されたんだって。姫さんが十八なわけねーだろ」

「あんなに小さくて胸も無い十八なんか居るわけねぇだろ?」

「見てもいないくせになんで胸が無いなんて分かるのよ!!」

「うわぁっ!? ひ、姫さん!?」


なんで姫さんの声が!? とか、いったいどこから!? とか慌てふためく兵士さん達の前にもそもそと縁の下から這い出ていったらさらに驚かれた。


「な、なんでそんなとこに・・」

「そんなのどうだっていいでしょ! それよりさっきから聞いてれば何!? 私の何が小さくて何が無いですって!?」


お前が言ったんだろと一人の兵士さんが他の兵士さん達に小突かれて飛び出して来る。


「あんたが言ったの?」

「え!? いや、その、」

「ちょっとそこに座って。あんた達もよ! 今から私の胸が無いかどうか見せてあげるから!」

「ひ、姫さんんんんん!!?」


大人しくその場に正座しかけた兵士さん達が驚くのを無視して服に手を掛ける。確かに政宗にはいっつも小さいって言われるし他のとこが痩せるのに合わせて胸まで痩せちゃったわよ! でもね、無い、なんて言われるほどちっちゃくないんだから!!


「ひ、姫さん待ってくだせぇ!!」

「何よ! まだなんか言う気!?」

「ち、違うっす! あの、姫さんはちっさくないっす! 俺らが悪かったっす!」

「すいやせんしたぁっ!!」


全員で土下座されて、その光景に既視感を覚えた。初めて兵士さん達と話した時と同じだと思い出したら勘違いから一人の兵士さんに怪我までさせちゃったことを思い出して我を取り戻す。

怒りのままにストリップやっちゃうとこだったわ。危ない危ない。


「ほんとに反省してる?」

「してるっす!」

「私がもうすぐ十八だってことも信じる?」

「・・・・・・・・」

「角材で股間殴るわよ」

「信じるっす!!」


低めの声を出して言ったら全員が真っ青になってガタガタ奮え、股間を両手で押さえながらも叫んだ。なんでどいつもこいつも疑うのよ!


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