Spiral

□Snow
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キーンコーンカーンコーン…。はい!後ろから集めて来て〜。
−只今テスト期間中。完徹だったため眠い瞼をこすりながら私…香川冷はテストを後ろの人に渡し溜め息をついた…。
「赤点かも…。」

−掃除、HRが終わり、部活をしてない私は真っ直ぐ家路へと向かった。−家に着くと我が家の猫のクーが眠っていた…。

「只今、クー。」
「…ニャ〜。」

欠伸をしながらまた眠りへとついてしまった。
私は、冷蔵庫からジュースを取り出しグラスへと注ぎ、一気に飲み干した。明日のテストで最後だけども、どうも机に向かう気はまだ起きない…。たまたま目に付いたアルバムのページをそっとめくりだした……。





7年前のとある冬の日。私は家族でスキーをしていた。
「冷〜!あんまり遠くへ行っちゃだめよ!!」
「はぁい〜。」

まだ小さかった私はうきうきして…冷たい風を浴びながら、どんどん進んでいった。


その日は連休中ということもあり家族連れが多くてとても混んでいた。
…私は知らないうちに家族と離れた所へきてしまっていた。
 

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