ギロ夏小説(ノーマル)

□ロケットアクシデント
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「ケロロ、貴様なんてことを・・・してくれたんだ!」

『あと七分です・・・』

無機質なアナウンスが響き渡る。

「そ、そんなこと言われたって・・・仕方ないじゃん!ここ最近、いきなりだんごは無くなるし大量のハズレ宝くじは見つかるし・・・防犯対策は当たり前でしょ?」

「だからといってガンプラには必要無いだろ!止める方法はないのか?・・中には、中には夏美がいるんだぞ!」

「でもあれには出口がないし〜、今からつくるにしても七分じゃ・・・」

「くそっ!」

「出して〜、誰か・・・ギロロ〜」

ロケットに近寄るギロロ。

「夏美っ!!」

「ギロロ!?なんなのこれ・・・出口がないの!」

「落ち着け!・・・大丈夫、俺が何とかするから」

「こわい・・・助けて・・・」

(ちぃっ・・・一体どうする?)

「夏美、離れていろ!」

バズーカを構えるギロロ。ロケットに向かって全弾発射する。

ズガン、ズガンズガ〜ン!!

もくもくもく

「やったか?」

だんだん煙が晴れていく。

(なっ!?なんだと・・・む、無傷!?)

『あと六分です・・・』

(くそっ!・・・どんどん撃ち込むだけだ、きっとまだ足りないんだ)

ジャキッ

一瞬にしてフル装備になるギロロ。ショットガンやライフル、ミサイルランチャーから手榴弾までありとあらゆる武器を撃ち込む。

「はぁ、はぁ・・・な、夏美・・・」

『あと三分です・・・』

「ギロロ、無駄でありますよ・・・そのロケットは特殊な合金でできているであります・・核兵器を撃ち込んでもびくともしないでありますよ」

「くそぉ!」

だんだんだん

ロケットを激しくノックする。

「ギロロぉ、あたし助からないの?」

「心配するな!必ず・・必ず助ける!」
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