ギロ夏小説(ノーマル)
□ロケットアクシデント
1ページ/4ページ
「ケロロ、貴様なんてことを・・・してくれたんだ!」
『あと七分です・・・』
無機質なアナウンスが響き渡る。
「そ、そんなこと言われたって・・・仕方ないじゃん!ここ最近、いきなりだんごは無くなるし大量のハズレ宝くじは見つかるし・・・防犯対策は当たり前でしょ?」
「だからといってガンプラには必要無いだろ!止める方法はないのか?・・中には、中には夏美がいるんだぞ!」
「でもあれには出口がないし〜、今からつくるにしても七分じゃ・・・」
「くそっ!」
「出して〜、誰か・・・ギロロ〜」
ロケットに近寄るギロロ。
「夏美っ!!」
「ギロロ!?なんなのこれ・・・出口がないの!」
「落ち着け!・・・大丈夫、俺が何とかするから」
「こわい・・・助けて・・・」
(ちぃっ・・・一体どうする?)
「夏美、離れていろ!」
バズーカを構えるギロロ。ロケットに向かって全弾発射する。
ズガン、ズガンズガ〜ン!!
もくもくもく
「やったか?」
だんだん煙が晴れていく。
(なっ!?なんだと・・・む、無傷!?)
『あと六分です・・・』
(くそっ!・・・どんどん撃ち込むだけだ、きっとまだ足りないんだ)
ジャキッ
一瞬にしてフル装備になるギロロ。ショットガンやライフル、ミサイルランチャーから手榴弾までありとあらゆる武器を撃ち込む。
「はぁ、はぁ・・・な、夏美・・・」
『あと三分です・・・』
「ギロロ、無駄でありますよ・・・そのロケットは特殊な合金でできているであります・・核兵器を撃ち込んでもびくともしないでありますよ」
「くそぉ!」
だんだんだん
ロケットを激しくノックする。
「ギロロぉ、あたし助からないの?」
「心配するな!必ず・・必ず助ける!」