ギロ夏小説(ノーマル)
□ベイビーパニック!?
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「ちっ!ケロロのやつはどこへ行ったんだ!」
バンっ!
カツカツカツ
勢いよくドアを閉め、はしごを上る。
(俺はギロロ、機動歩兵だ。地球侵略の為、降り立ったが・・隊長があいつでは。全く進まん!大体侵略よりガンプラを優先するとはどういうことだ!全く、定例会議もそっちのけではないか)
廊下を歩いていると向こうから人影が・・。
(な、夏美・・・)
「あら、どうしたの?ギロロ」
「い、いや・・べ、別に何でもない」
「そう、なんかあやしいなぁ・・まあいいわ」
「あ、夏美・・」
「何よ?」
「ケ、ケロロを見なかったか?」
「見てないわよ。あのボケガエル、掃除サボってるのよ!ギロロも見つけたらきつく言っといてよ」
「あ、ああ」
ぶつくさ文句を言いながら階段を上る夏美を見送る。少し赤くなっているギロロ。
(・・・・・・・はっ!いかんいかん、ケロロを探さなければ!)
リビングの方が何やら騒がしかった。
「クルル〜、我輩もやりたい、やりたい!」
「んっ?そっちか?」
リビングを覗き込んだ瞬間。
カチャ
「ターゲットロックお〜ん」
「な、何をする気だ!ケロロ」
人生が二度あれば銃を構えるケロロ、迷いなく引き金をひく。
「うぎゃあぁー」
「命中〜」
みるみる若返るギロロ・・・赤ちゃんになってしまった。
「だぁ〜」
思考回路まで赤ちゃんに逆行したためほとんど何も考えられていない。
一方、ケロロはというとその直前に撃ったママさんがいなくなって探しに出掛けた。クルルはギロロに見向きもしないで基地へ帰った。
「クックッー、うらむんなら隊長をうらむんだな」