ギロ夏小説(擬人化)

□ある雨の午後
1ページ/2ページ

ある雨の午後

ギロロはいつものように武器を磨いていた。彼のテントに迫る一匹の影、

「ギ〜ロロ、ちょっと頼みがあんだけどさ」

「なんだ、ケロロ。また馬鹿げた作戦だろう、ならば付き合わんぞ!」

「隊長命令でありますよ!」

「うるさい!帰れ!きさっ・・」

ドサッ。

言葉を言い切らないうちにギロロは倒れた、ニヤリとするケロロ。

「フッ、言ってわからないなら実力行使であります」
その手には、クルル特製の小型麻酔銃が握られていた

基地の実験室へ連れてこられたギロロは、椅子に縛られていた。

「ぅう、何だこれは!ケロロ貴様ぁ、どういうことだ!」

「ゲロゲロリ、お前にはクルルのつくった新薬の実験体になってもらうであります」

プスッ

「クーックックックッ、こいつはポコペン人の体型に自由に変化するための薬だぜ」

ギロロの意思に関係なく、実験が始まった。

体中に痛みが走る

「クッ、こんな痛みなど屁でもない!」

「それはまだほんの序の口だぜぇ、つらいのは多分これからだぜ」

クルルの言うことは間違っていなかった、次の痛みに耐え切れず気絶してしまった。

「クックックッ、気絶しちまったか」

「クッ、一体なんだったんだ?」

テントの中で目覚めたギロロは、テントが小さいことに気付いた。

「狭いな、なぜだ?」

ふと自分の体を見てみる、まさかそんな、

「ポコペン人になっているのか!?」

ようやく自分のおかれた状況に気付いたギロロはケロロに詰め寄った。

「ケロロ!どうしてくれるのだ!早く元に戻せ!」

「ギロロ伍長、カッコイイでありますよ」

ケロロはあくまで話をそらそうとする、仕方なくクルルをあたることにすると

「元に戻る方法?さぁ、わからねぇなぁ、俺は隊長に言われて薬を作っただけだぜぇ。後のことはしらねぇよ」

「なんだと!元に戻る薬ならすぐに作れるんじゃないのか!?」

「気がのらねぇなぁ、しばらくそのままでいりゃあいいじゃねぇか?そのうち気がむいたらつくってやるからよ、クーックックックッ」

「そうか」

これ以上何を言っても無駄だと悟ったギロロは、力なくそういうとテントの方へむかった。

もう雨はやんでいた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ