ギロ夏小説(ノーマル)

□ベイビーパニック!?
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はいはいで廊下を進むギロロは階段を発見した。

「ぶぅ〜」

すぐに興味を示して上り始めた。一つ上るのも大変そうだった。

「あ〜、あ〜」

一つ上がるともう飽きたらしく、今度は降りようとした。だが、バランスを崩し・・・。

ドシャ

落っこちた。

「ぅえ〜ん、ぇえ〜ん!」

泣き始めた、その声に驚いて夏美が部屋から飛び出し階段を降りてくる。

「なんなの?・・・ギ、ギロロ?なに泣いてんのよ!・・・・?」

近づく度に様子がおかしいことがわかってきた。

「・・・小さくない?なんか・・赤ちゃんみたいに」

ギロロを抱え上げる夏美。

「えっぐ、ひっぐ」

泣いているギロロ、抱えられると少しおさまってきた。

(す、少し・・か、かわいいかも・・)

「ベロベロばぁ〜」

あやし始めたおかげでギロロはすっかりニコニコしていた。

(でも、このままって訳にはいかないわよね・・・どうせボケガエルの仕業ね、殴り込んで元に戻させよう)

・・・・・・・・・

バンっ!

「ボケガエル!ギロロを元に・・戻しなさい・・?」

中にはクルルがいるだけでケロロはいなかった。

「クルルでもいいわ、元に戻しなさいよ!かわいそうじゃない」

「ん〜、無理だな」

「どうして!?」

「だって元に戻すための銃を隊長が持っていっちまったからなぁ、クーックックックッ」

「う〜ん、ボケガエルはどこにいったの!?」

「さあ、わからねぇな。そのうち帰ってくんじゃねぇの?」

・・・・・・・・・

「だぁ〜、あぶぅ〜」

結局、それ以上そこにいても負のオーラ以外の何も得られないと悟った夏美はギロロを連れて部屋へ戻った。

「はぁ〜、どうすんのよ・・・」

頭を抱える夏美、そんなことお構い無しで部屋の中を探検をするギロロ。

「あぁ〜」

ベットの上にあがりたいらしく、シーツをくいくい引っ張っていた。
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