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□Mine
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*Mine*
どんなモノより
あなたが欲しい
あなたを下さい
あなたが下さい…
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バレンタインデー
女の子にとって特別な日
この日は旅をしているリナ達にとっても、関係無いモノでは無かった。
2月13日…
「リナさん!明日はバレンタインデーですね!」
女3人で宿屋の近くでお茶していると、アメリアの意気揚々とした声が響いた。
「あ〜…そういや、そうだったわねー。」
リナの気のない返事が返って来る。
「リナさん…もしかして興味無いんですか!?」
「興味無いって訳じゃ無いけど…あげる相手も居ないし…」
「ガウリイさんが居るじゃないですか」
そこにフィリアが口を挟む。
「なな…ッ//何でガウリイが出て来るのよ//」
「フィリアさん!ナイスです!」
アメリアが嬉しそうにガッツポーズを取るのをリナは横目で睨んだ。
「そういうアメリアはゼルにあげるんでしょ〜?」
「…え…//そ…それはその//」
そう言ってうつ向くアメリアが可愛らしい。
そんな二人の光景にフィリアは思わず微笑んだ。