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□GOLDEN BALL
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「実は男だろ?」
ごっす。
多少期待していた分究極なくだらない質問にリナは、別に足元に小石が転がっていたわけではないが、頭から盛大にひっくりこけ、地面とキスをする。
「あ――あのねぇっ!?どーせあたしは女らしい所なんかこれっぽっちもないわよっ!」
瞬時に地面から起き上がったかと思うと、ものすごい形相で噛み付くように食いかかるリナ。
相当キているようだが、特に理由も挙げられていないのに他者に聞こえないように『む、胸もないし……』と付け足しでボソリと自分の欠点を言っているあたり、自覚はおおありな様子。
「いや、そうじゃないんだ」
「へっ?」
どうやら見当違いだったらしくあっさりと否定されて間抜けな声と同時に一瞬ペースが乱れてしまう。
「まー、それもあるんだが――」
ぺぷし。
リナ、本日2度目の地面へダイブ。
さすがに彼のボケに付き合って毎度毎度コケているといい加減疲れるのか、息を荒立たせながらよろりと立ち上がりつつ一呼吸おくと。
「じゃ何よ!?」
改めて向き直り、イライラとしたオーラを漂わせながら真意を問うた。