□物陰注意報。
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――そんな瞳で見つめないで…。
きっとまた、私をからかってるんでしょう?


『…なぁんて嘘ぴょん』


『あれ?本気にしちゃいました?』


そう言ってきっとバカにされるに決まってる。

でもその反面、喜んでいる自分がいるのも事実。

冗談であってほしくない。

真実であってほしい。

何故なら…私もあなたを――


どうか私に勇気をください――!

「……き…」
「フィリアさん…?」
「私も…あなたが好きです…」




ガタン!

しばらく抱擁し合ったのちに、突然ゼロスは床にフィリアを押し倒した。

「折角両想いになれたんですから――いいですよね?」
「ちょっ…こんな所で……」
「安心して下さい。ちゃんと扉には鍵をしておきましたから」

そしてご丁寧にも、こっそり表には『CLOSED』の札もかけてあるあたり、用意周到である。

「さぁ、心行くまで楽しみましょうか」

しかしこの時、部屋の片隅にある黒い影に誰も気付かなかった。
そしてそれは、こちらに狙いを定めた。
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