それは突然すぎて、まだ俺は理解できていないんだと思う
君が、ずっと幼馴染でずっと好きだった君が
「ねぇ、勇人!あのね、」
今、目の前にいて楽しそうに俺に話している君が
「あたし、泉の彼女になったの!」
誰かの『彼女』になる、なんて
考えていなかったから
それはあまりにも一瞬の出来事で、でもこれからずっと続くであろう 現実だった
俺はこの現実を受け入れられるのだろうか
まだ理解もしていないのに
俺はどこかで君と一緒にいられるような気がしてたんだ
でも、そんなことはなかったんだ
「へぇ、そっか」
俺がニコっと笑えば君もニコっと笑う
「おーい!」
「あ!泉だ!んじゃまたねっ」
その笑顔は俺のものにはならないのに
(それはいつまでも交わらない)
→お話タイム