novel
□負けるか!
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「あっち向いてホイっ!」
「うあ──また負けた…。お前強すぎだろ!」
「まぁね!沖にならいつでも勝てるし!」
沖はあっち向いてホイが弱い。
だって自分の向く方向にちょっと動いてから向くんだもん。
まぁ、それに気づかないのもかわいいのだけど。
「ぐ…もう一回っ!」
「何回やっても同じだって♪」
あっち向いてホイってずっと彼の顔が見られてルンルン気分だ。
しかも沖は負けず嫌いで、負けたときの顔とかちょっと怒ったとことかかわいい。
あれ、あたしって変態?
まぁいいか。沖といられれば変態でも。
「次は勝つからな─!」
絶対勝たせてあげないから!
変態の意地をかけて!
「
」
(だってあたしが負ければあなたはどこかへ行ってしまうでしょう?)
◆オマケ◆
「ねぇ、西広」
「あ、栄口。何?」
「沖ってあんなに負けず嫌いだった?」
「だって相手があの子だからね」
「あぁ、なるほど」
→お話タイム