novel

□昼の情事
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サンサンと降り注ぐ太陽。ミンミン声を張り上げる蝉たち。ちょうどお昼すぎの一番暑い時間をあたしはキンキンに冷えたウーロン茶を片手に快適な休日を過ごしていたのだけど、なぜだかあたしは圭輔の部屋に呼び出されていやいやながらも家のインターホンを鳴らした。




「圭輔」

「なに?」

「この状態はなに」

「ん〜なにって…ナニ?」


ちょっとちょっと!なんであたしの上に圭輔がいんのかな!?
おかしいでしょう!
だから圭輔の部屋になんか来たくなかったのに─!

いや、圭輔が嫌いとかじゃなくてね、まだそういうのはちょっと…っていう!


「それに心の準備がさあ…」

「俺は準備万端だから」

わ、もう圭輔には何言ってもダメだ
てかさっきより近くなってる──!?いっ、息が…!


「だぁいじょうぶだって」

ふにゃりという効果音とともに笑顔が降ってきて、ドキリと心臓が跳ねた。体中もう暑くって、あ─クーラーって必需品だ、とかどうでもいいことまで浮かんできた、ら、


「好きだよ」


そうやって圭輔のはっきりとした声があたしを現実に引き戻したりして、耳元で ね? なんて囁かれたからもうノックアウト。
ギラギラ暑い昼、ダラダラ流れる汗、ドキドキだかクラクラだかムラムラだかわからないこの気持ちを流れる時に身を任せてしまうあたしなのです







(もうこんなのやだからね!暑いし!)
(じゃあなんできたの─?)
(う…)
(それに最中あんなに良い声…)
(わ───!!)






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