けろろ
□Flower of various love
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春の気配も色濃くなりつつある初春の頃。
それは、いきなりやってきた。
ピンポーン・・・・
「ケロ?」
冬の気候も緩まり、春の日差しが緩やかに降る日の午前。
皿洗い中のケロロの耳に、突然チャイムが聞こえた。
今は夏美と冬樹は学校に登校してしまっている。秋ママも既に仕事に言ってしまった。家にいるのは現在、ケロロを初めとするケロン型宇宙人のみ。
勿論、宇宙人であるケロロが出るわけにもいかない。
それに従い、ケロロはそのチャイムを当然無視した。
ピンポンピンポーン・・・・・
「・・・・・」
ピンポンピンポンピンポーン・・・・
「・・・・・・・・・・」
ピンピンピピピピンピンポンピンポンピンピピンピンポーーーン・・・・
「しつっこいでありますなぁ!」
リズムをつけてしつこく立て続けに鳴り続けるチャイム。
五月蝿い五月蝿いとは思いつつも、誰もいないと解れば何れは勝手に飽きて勝手に帰っていくだろう。ケロロはそう自己完結して、洗い物に精を出していた。
「終了〜であります」
本日のお勤めはコレで終了。後は居間でテレビでも見てゴロゴロしていよう。そう考えたと同時だった。
どっごーーん!!!!
凄まじい音が玄関先でしたのは。
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