小説
□どんなプレゼントよりも
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12月25日
リョーマは金太郎の家の前にいる
今日はリョーマの誕生日兼クリスマスということで
会いたい会いたいと騒ぐ金太郎のために大阪へやって来た
駅から金太郎と電話して
道を教えてもらったリョーマ
駅まで迎えに来てくれてもいいじゃん
と不満を抱いていた
『鍵、あいとるで』
電話越しに金太郎が言う
物騒だな、と内心ツッコミを入れて金太郎の家の中へ入る
「おじゃまします」
家の中に入ると同時に通話が切れ
代わりに２階から金太郎の声が聞こえてきた
「２階あがって一番奥の部屋やぁ!!!」
おかしいな、とリョーマは思った
（普通玄関まで迎えに来るだろ、）
それにあの金太郎がだ
近くにリョーマがいるのに
会いたい会いたいと騒いでいたのは金太郎なのに
リョーマの元へ来ないのはなぜだろう
（…すごく妖しいんだけど）
考えてるうちに金太郎に言われた２回の一番奥の部屋の前に着く
コンコン、とノックをした
「遠山、入るよ」
「お、おん!!」
ぎぃ、と目の前のドアを開けると
「っコシマエ!!!」
「っわぁ!?」
ぎゅぅうっ、と
いきなり金太郎に抱きつかれたリョーマは
驚いて後ろへ倒れこむ
「いった…ちょっと、遠山!?」
腹部に抱きついている金太郎に目線を移すと
リョーマは目を見開いた
「と、おやま…!?それ、どうしたの？」
驚くのも無理ない
金太郎は自身の身体にピンク色のリボンをくるくる巻きつけて
頭でちょこんと結んであるのだ
そして
リョーマの腹部に顔を押しつけていた金太郎は
上目づかい＋顔を真っ赤にして（←無自覚）
リョーマを見上げた
「え、と、た、誕生日、おめっとさん、コシマエ!!」
「あ、うん、ありがと…」
（っ…なにコイツ、可愛いんだけど）
リョーマも顔を赤くしながら
そっけなく返事をする
「そ、それでなっ、コシマエ」
今にも泣きそうな顔をする金太郎は
あたふたと口をぱくぱくさせながら、何か言いたげだった
「あ、えと、コシマエっ」
「何」
「プ、プレゼント!!」
「え、プレゼントが何」
「せやからっ、わいがプレゼントっちゅーことや!!!」
「…は？」
さらに顔を赤くして
すこし涙を浮かべる金太郎に比べ
ぽかん、とあんぐり唖然するリョーマ
が、だんだんと意味を理解して
顔を赤らめていく
「はぁ!?ア、アンタ、意味わかってんの!?」
「わ、わかっとる!!白石に聞いたんや!!」
「え、白石さん？」
「せや!!わい金なくてな、タダでコシマエ喜ばせるプレゼントないかって言ったら…」
ごにょごにょ、と俯きながら話す金太郎
それが可愛くて
我慢できなくて
ぎゅっ、と抱きしめた
「コ、コシマエっ!?」
「どうしよ、すっごく嬉しい…」
「…ホンマ？」
「うん、ありがと、遠山」
「…へへ」
そしてお互い向き合う
リョーマは金太郎の額にキスを落とした
他にも
鼻や、瞼や、頬
たくさんキスを落とす
「コシマエ、くすぐったい」
ふふ、と笑う金太郎
視線が絡まった瞬間に口づけを落とす
くちゅ、くちゅ、という音が聞こえてくる
「ん、んぅ…ぁ、コシ、マエ…」
「…遠山、」
銀の糸を引いて唇が離れる
はぁはぁ、と息使いのあらい金太郎を見ていて
リョーマは理性を抑えるのが限界になった
「…じゃぁ、本当に貰っていいんだね」
「…おん、コシマエの好きにしてええで」
今まで誕生日にたくさんプレゼントを貰ってきたリョーマだけど
どんなプレゼントよりも
一番嬉しいと思った
あとがき
はい!!
大トロ様のリクエストが
リョマの誕生日に金ちゃんが自分にリボン巻いてプレゼントする
ということで!!
書かせていただきましたぁ（＾ｕ＾）
遅くなってすみません汗
もっと裏ーって感じがよかったですかね!?
てゆうかグダグダ…泣
ホントごめんねぇぇえぇええぇorz
愛はつまっているはず←
思ってたのと違かったらすみません;
こんなものでよろしければ
大トロ様に捧げます><