小説

□sweet kiss
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「ふぃーっ、どのケーキも最高だぜぃ!!さて、次はどれにすっかなぁ♪」





















sweet kiss























それは

4月20日のできごと






丸井先輩、誕生日おめでと!!

と丸井先輩ん家の玄関で
今日の主役、丸井先輩飛びついたところまではいい




そのあと


先輩は抱きついた俺になんのツッコミも入れず














「ケーキの匂い!!」













と俺が片手に持っていた
白いおなじみのケーキの箱に飛びついた


匂いでわかるなんて…アンタ犬かっ!!



なんて口にせず突っ込みをいれていると

丸井先輩は抱きついた俺を引きはがして

俺からケーキの箱を奪って行き











「皿とスプーン持ってくっから、先部屋行ってて!!」











と廊下をぱたぱた駆けて行ってしまった






そして今、

この状況に至るんだ


え?
どんな状況かって?













「んー、ミルフィーユとティラミス…どっち先にしよ…」













そんなんなんとなく予想つくだろ、







丸井先輩はケーキに夢中で
全然俺にかまってくれないんだ





先輩に

誕生日なにがほしい?


って聞いたら



ケーキ山ほど!!



とかって
すっげぇ可愛い笑顔で言われたから

物とかの誕生日プレゼントは買わず
4月の小遣い全てをケーキに使った




そりゃたくさん買えるわけで

丸井先輩のことだからホール一つよりたくさんの種類を楽しみたいんだろうな、

って思って
ケーキ屋に置いてあったケーキ
ほとんどの種類のを1つずつ買った

店員に変な目で見られたが気にしない




それで丸井先輩に喜んでもらえたのは嬉しいんだ

ケーキ食べてる丸井先輩の顔、すっごく可愛いし…



けど

少し俺にかまってほしい












「ここは間をとってスペシャルショートだなっ!!」










なんの間をとったのか

丸井先輩は本日5個目になるショートケーキを食べ始めた(ちなみに俺はまだ1個目)


もぐもぐケーキを頬張る先輩は
本当に幸せそうで

俺まで笑顔になる













「あ、先輩、」



「んぁ?」




「クリームついてるよ、」













俺は先輩に近づいて

綺麗な頬についた白い生クリームを

ぺろ、
と舌を使って舐めた



そしたら先輩は
やっぱり思った通り
ショートケーキのいちごのように顔を真っ赤にした













「な、なななななっ!!!おまえっ、今っ!!!」



「…、甘い」



「…っ!!」














かまってくれないから

こっちから攻めることにした



先輩は照れ隠しなのか








「やめろよばかっ!!」







と俺にきつく怒鳴ってから
ケーキをむしゃむしゃやけ食いし始めた


そんなんでめげる俺じゃないし

俺は先輩の背後にまわり
後ろから先輩をやさしく抱きしめて
先輩の肩に顎を置いた











「なっ、なにすんだよ!!」


「んー?だって先輩かまってくれないんスもんっ」


「俺はケーキ食べるので忙しいんだっ!」


「でも俺は暇なんスよ」












先輩の首筋をぺろ、と舐めると

ひゃ、と先輩は小さく可愛い声をだした










「ばかっ、ケーキ!!俺が一番楽しみにしてたショートケーキ!!」


「それが何?」


「それ今食べてんの!!ほんっと、邪魔すんなお前!!!!」









先輩はケーキの皿をテーブルにおいて
俺に肘打ちしようと腕を勢いよく後ろに向けてきた

けど
その手を俺がつかみ取り
くるっと先輩を俺のほうに向かせる











「なっ…」



「先輩、ケーキばっかじゃなくて俺もかまってくださいよ」












そう言って俺は先輩にキスを落とす

先輩は驚いて
ただでさえ大きな瞳をもっと開いた






やめろ、と手を使って俺を引き離そうとしたけど

この態勢じゃ全然丸井先輩がフリなわけで



あきらめたのか

先輩は抵抗する手の力を弱めた

ただプライドだけが俺に抵抗しているって感じ







しばらくして舌を入れる


先輩は眉を曲げて瞳をぎゅ、と閉じた

さっきまでケーキを食べていた丸井先輩の口内はすげぇ甘くて

思わず味わうように深いキスをし続けてしまう









「ふぅ…ぁ」









俺の首に手を回す丸井先輩

さっきまで邪魔すんな!!とか言ってたくせにそんなになっちゃって…


まぁそんな先輩も大好きだけどな




先輩を存分味わって

やっと解放すると


右頬にグーパンチが飛んできた


それはそれはもの凄い威力で
真田副部長の鉄拳と同じぐらいなんじゃないか
というパワーだった









「いったぁぁっ!!せんぱ、なにすんスか!!」


「それはこっちのセリフだろィ!!?いきなりなにすんだよ!!!」


「っでも先輩、気持ちよかったんでしょ?」


「…っ!?違っ」


「今のは俺からのもう一つの誕生日プレゼントってことで」











そしてもう一度

今度は軽くフレンチキスを先輩にして











「丸井先輩、誕生日おめでと」





きゅ、っと俺がやさしく抱きしめると






「…さんきゅ、」







先輩は俺の頬にキスをした













sweet kiss




  












君と誕生日に贈るものは

君の大好きな

ケーキと

俺からのキスと


























あとがき




おめおめおめ( ´艸`)

ブンちゃん誕生日おめでとぉ(●´ω`●)

というわけで

四天宝寺以外の小説ははじめてですが

赤ブンです!!(`・ω・´)

さっきcdショップで予約してた

ブンちゃんのシングル「だろい?」買ってきましたよ(*´▽`*)

もーちょーかわゆ(●´∀`●)

ずっと聞いてる

今も聞いてる

はんぱねー(*´∀`)はすはす

ブンちゃん愛してるっ★


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