小説

□brutal
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※鬼畜金太郎注意





















目が覚めた瞬間



怪しい笑みを浮かべた君が

俺の上に覆い被さっていた
















brutal











なんでこうなるんだよ、









「あんンっ!!ひぃぁっ!?、と、やまぁぁっ!!」










その日はたまたま遠山が大阪から遊びに来てて
俺ん家に泊まって
情事をして
そのまま2人で一緒のベッドで寝てしまったんだ




それまではいいんだ




けど





なんで今

うつ伏せで

頭を彼の豪腕で抑えつけられ


早朝から襲われているんだ、俺





裸のまま寝てしまったことをいいことに
俺が目覚めた瞬間







「コシマエ、ワイ、もう我慢できひん」








いつから起きていたんだ、コイツ

ずっと俺の寝顔見てそんなこと考えていたのか

俺の了解をえないまま
慣らしもなくいきなり
俺のナカに遠山のが入ってきた

寝起きなのにいきなり激しく動かされて









「いたいっ!!、いたいよぉっ!!!やめ、とお、やまぁっ!!!」








朝からこんな事されては今日1日動けなくなる
一応今日は休日だけど、俺はもちろん部活が入っていた

ベッドの横の壁にある時計に目をやると
もう8時を差していた

部活は8時30分から始まるのに
このままでは完全遅刻だ









「とおやまっ、部活っ、はじまっちゃうよぉ!!」



「部活?どうせコシマエいつもサボってるんやろ?」



「サボってなんかっ…ぁああっ!?、な、いぃっ!!」







遅刻していない、

といったら嘘になるけど
無断欠席はしたことがない

無断欠席なんかしたら
手塚部長にグラウンド何周させられるかわかんない

そう思っただけで嫌になる
はやくこの状況から脱出しなきゃまずい







「ぁ、んっ!!先輩たち、にぃ、怒られるからっぁ!!っ、と、やま、おねがいっ」


「じゃー言えばええやろ?今日の部活休みますって」









休む?

情事のために?

じゃあ午前中はずっとこのままなのか?

冗談じゃないよ、


だけど寝起きで力が入らなくて
抵抗してみるも、無意味だった


しょうがないから遠山に従うしかない

今日だけの辛抱だ









「わか、た…っぁ!!、先輩に、でんわ、するからぁ、っひゃん!!?…っいっかい、やめて…っ!!」



「は?誰が止める言うたん?」








俺は一瞬意味が理解できなくてきょとんとする

先輩に言えばいいって言ったのは遠山だろ?








「ひゃんっ!!?あ、あ、っ、でんわしなくちゃ、っぁ!!休めないよぉっ」


「じゃあ、早く電話しいや、」







そう言う遠山だけど
行為を止める気配は全く無く
俺の気持ちいいところばかりをどんどん突いてきた


全く意味がわからなかった俺だけど

今はっとわかったような気がした









「と、やま、まさかっ…あぁぅっ!!」


「このまま電話できるやろ?」










そう言うことか、

なんて感心している暇はない

この状況で電話しろ?
無理にもほどがある








「ひぃあっ!!?こ、え、聞かれちゃうよぉっ!!」


「でも無断欠席すると先輩に怒られるんやろ?」







 
その通りだ

レギュラーのくせに無断欠席したらグラウンド100周じゃ済まないかもしれない

けれどだからといって
こんな声聞かれちゃ困る







「いやだぁっ!!やめ、てっ!!」


「なんやコシマエ、ワイに今逆らえると思うてん?」


「それ、はっ…」


「早よう電話しろや」



「ぁ…っ」









今抵抗したって
事はいい方向に運ばない

俺は観念して側に置いてあった携帯に手を伸ばす


この状況だから
とりあえず手塚部活には無理だな
大石副部長も心配性だから無理

消去法で行くと
ある先輩にたどり着いた







(桃先輩、)









桃先輩なら
なんとかやり過ごすことができそうだ

そうと決まると
俺は急いで桃先輩に電話を発信した








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