小説

□あぁもう!!
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「なぁコシマエぇ、ちゅーしよぉやぁ」


「・・・・・っ」







あぁもう!!








U-17の合宿の負け組の俺達は

三船コーチのもとで練習をしている






俺は素振りしようと寝床から出ると





「なぁっ、コーシーマーエーっ」






コイツもついてきて






「…何、」



「なんでちゅーしてくれへんのぉ?」







とか言ってきた


この頃俺は夜素振りしてるんだけど
そのたびコイツがついてくる

そして決まって言うんだ




「ちゅーしよっ」




……まぁ

俺が悪いのかもしれないけど……





「この間してくれたやんっ」



「……何のこと」



「えぇえぇえぇえぇえええぇ!!?忘れたんか!!?]






そうなんだ
実はこの間


コイツにキスした


は?なんでかって?

そりゃね……キスする相手って言ったら、ね





「忘れたよ」



「なんっでや!!わいの世間で言うふぁーすときすやで!?」



「知らない」


「っっっコシマエぇっ!!!」







うがぁぁぁぁあぁっ!!!

とうなりながら後ろから抱きつかれる







「っちょ、」


「なんでやコシマエっ!!」





ぎゅっと強く抱きしめられ
心臓がはねる

コイツ、ホント全然わかってない…






「わいはっ、コシマエのこと大っ好きなのにぃっ」




「っ!!」





それが

ライバルとしてや、友達としてって意味だってことはわかってる


けど





「っわ!?」




抑えきれるわけないじゃん
こんなこと言われたら





「コシマエ…!?」





俺は一気に遠山を押し倒した

遠山はアホみたいな動揺した顔でこっちを見てくる






「さっきまでちゅーしようとか言ってたの、誰?」



「…っ、それは」



「キスしたいんじゃないの?」



「…っ!!」






コイツが俺に恋愛感情がないことくらいわかってる

なんでキスを迫ったかは謎だけどね






(……あれ)





遠山の顔をよく見ると

なぜか頬がほんのり赤かった




(……まさか、ね)






「俺がなんでお前にキスしたか、わかってる?」



「あ、そ、それは…」



「わかってないんでしょ?」



「違っ!!、あ、えと、その…」






遠山はさらに顔を赤くして視線を逸らす


もしかして、

コイツ、わかってる?






「お前は、どう思うの?」


「へ!!?な、何が」



「俺のこと」



「あ、うん、と、その…」





少しためらってから遠山は言った




「コシマエといると、なんか楽しくて、なんかここら辺がキュンキュンするんや」






そして、俯いていた顔をあげて
いつものウザいくらいまぶしい笑顔を見せた






「むっちゃ好き、ごっつぅ好き、大好きや」







なんだ

コイツも知ってたんだ、恋愛感情ってやつ








「…ばぁか」






そして俺はキスを落とした

触れるだけの、軽いキス



唇を離すと遠山はぽかんとしたアホ面でこっちを見たが

だんだんその顔を崩し笑顔になっていく


そして




「ちゅー!!コシマエ、今のってちゅー!!?」


「…そ、だけど」




「ぃやっほぉぉぅぃ!!!コシマエがちゅーしてくれたぁ!!!謙也に自慢しよっ」





いきなり俺を押しのけ
ぴょんぴょん跳ねる遠山





「馬鹿!!騒ぐな!!!それに自慢とかやめろ!!!」



「えぇえぇぇ!?なんでやぁ」



「絶対先輩たちに言うなよ!」




「なんでぇ!?」





あぁ、やっぱりコイツには


まだ難しかったのかもしれない












あぁもう!!









「…まだまだだね、遠山」













あとがき



初だね、テニプリ

るきずが可愛すぎて生きてるのがつらい今日この頃

金リョもありだけど

主的にはリョ金が萌えるんですよ

恋愛わからない金ちゃんに苦労するリョーマくん

萌ですね はすはす

駄作すみませんorz





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