小説

□僕の名を呼んで
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それでも

遠山から電話が来ることを期待して
携帯を握りしめ待った


けれど

アイツから電話は一向にかかってこない




謝らなくちゃ、

けど、何て言えばいいのかわからない



でも

電話しなきゃ、



俺は携帯を開いて
連絡先をひらいた


遠山の連絡先を見つける


通話ボタンを押そうとしたとき一瞬とまどったけど

遠山との関係がこのままじゃ嫌だ

そう思って俺は通話ボタンを押した





携帯に陽気なメロディーが流れる

この短い時間が
俺には何時間もの時間に感じた




プツン



その音とともに
俺と遠山の携帯がつながる







「…あ、」




『コシマエ、?』






とりあえず、あやまんなきゃ

けれど、また言葉がでなくなる







「と、やま、あの、」



『スマン、コシマエ!!!』



「…え、」






言おうとした言葉を先に言われて
俺は戸惑った

なんで?
悪いのは俺なのに





『ワイが悪かったんや。コシマエにヤキモチやかせよう思て、わざと白石の話ばかりしたんや』



「…遠山」



『ホンマにスマン!!!』



「…違う、」







こんなの違う

なんで俺が悪いのに






『コシ、マエ?』



「お前っ…ずるい」






ガラじゃないけど

いつのまにか

涙がこぼれていて






「俺が、悪いのに…っなんで」



『…コシマエ』



「ごめん、ごめん遠山」







謝ることしかできなかった






「ごめん、ごめ、ん…っ」



『コシマエ…』




「でもっ、俺、遠山が好きだからっ…」



『…おん、わかっとるで』



「好き、好き、遠山、好き…」



『わいも、めっさ好きや、コシマエ』







いつも以上に優しいその声のせいで

俺の涙はもっともっと流れるばかりだった








「な、まえ…」




『ん?』




「名前…呼ん、で…きん、たろ……」




『…リョーマ』









初めて呼んでもらった、自分の名前

声を出して泣きそうになったけど
なんとかこらえる







「俺、ホントは、あんなこと、思ってないから…」



『…おん』



「俺のこと、嫌いに、ならないで…」



『嫌いになるわけないやろ?』







俺にはもったいないと思った

こんなにも優しくて、眩しくて、暖かい遠山が

俺なんかを選んでくれた


その現実を幸せに思い
俺はまた遠山の名を呼ぶ












僕の名を呼んで












「きんたろ、好き…」




『リョーマ、好きやで』
















あとがき




(^P^)ww

リョマくんのキャラが崩壊w

泣いたリョマくんとか萌えにきまってる

うん


ホント毎度毎度すみませぇぇぇぇんっorz


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