リトルガールの憂鬱

□私が君で君が僕?
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体育の時間。バスケでプレイしていたら凜々蝶に思い切り激突してしまった。
頭がくらくらして私と凜々蝶は二人して倒れてしまったのだ。


目が覚めればそこは保健室で。真っ白いシーツの上に寝ていた。

『まだ頭痛い……』

これも全て自分のせいだが。凜々蝶に謝ろうと真ん中で区切られていたカーテンを開ければそこには

『………………え』
「あっ………」

そこには………

『私!?』
「ぼっ、僕!?」

私が居ました。

って、シャレにならないから。何この定番な流れは。頭が激突で入れ替わるとか、

『嘘でしょ』
「紅嵐……なのか?」

恐る恐る手を伸ばしてくる凜々蝶。

「僕達入れ替わったのか………?」
『………そうみたい』
「そうか、この状況一体どうしたら」

「凜々蝶さま!」

凜々蝶の言葉を遮るように扉が開きカーテンが開けられ慌てた様子の双熾が現れた。

「大丈夫ですか凜々蝶さま、倒れたと聞き……居てもたってもいられず来てしまいました」

キラキラと音が出そうな程に瞳を潤ましている双熾。もちろんそれは私に対してな訳で。まぁ、凜々蝶の姿だけど。
横目で凜々蝶を見れば慌てたように視線を彷徨わせている。
………仕方ない。

『僕を誰だと思っている。大丈夫に決まっているだろう。それより、出て行ってくれないか。僕達は着替えなくてはいけない。なぁ、紅嵐』

そう言い凜々蝶(もちろん私の姿)を見れば何度も首を縦に振る。
そんなに振ったら首取れそう。

「それは申し訳ありません。今すぐ出ていきますね」

バタン、と音が鳴り保健室から出ていく双熾。

『はぁ〜』

あいつめんどくせー。

「紅嵐………僕の真似上手いな…」
『そう?』

凜々蝶ってあんな感じだよね。

『それより、これからどうするか考えるよ。きっと外で双熾待ってるから』
「あっ、あぁ」







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