FF7‥セフィロス部屋

□雪月花
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もしも・・・

英雄が一人の人生を歩むとき

祭り上げられた英雄という鎖から

開放されたなら

一人の男として生きていけるなら

私はなんでもする

この世界が滅びようと

例えそれが

望まぬ世界でも

私は

貴方さえ居れば

それでいい・・・

それが・・・

新たな鎖になっても・・・

英雄なんて

鎖よりは・・・・


貴方は、何を望む?

自由?開放?悲しみ?憎しみ?


愛情・・・?


それとも・・・・


星を廻る虚ろな光?


北条のラボの中に隔離された小さな世界


私はその中で生まれた


私は英雄と呼ばれている人物の


クローン


別に不思議とクローンという言葉より

その背中に手を伸ばして

その声で私の名前を呼んで欲しいだけ

その体温に包まれて

そばに痛いだけ

それが人形でも

それが。同じ物でも・・・


何を望みますか?


ちっぽけな世界で

ちっぽけな命を

ちっぽけなまま

終わることは・・・

そんな屈辱は・・・

私は嫌だ


たとえ・・・

受け入れられなくても

たとえ・・・

忌み嫌われても・・・

私は「私」・・・・

この心臓が動き出してから

一人の私

たとえ・・・


英雄の「 クローン  」でも・・・・


愛されてもいいですか?

愛してくれますか?

必要としてくれますか?

必要としてもいいですか?


貴方が同じ孤独を抱えるなら

私は貴方のその孤独を支える存在にしてくれますか?



貴方は私を必要としてくれますか?

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