うちの旦那 シリーズ
□朝から元気です
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「名前?起きたか?」
「・・・・・」
「・・・・・仕方無い・・・」
起きない名前に溜息をつき、一は部屋を出た。
(本当は起きてるけどね)
と心の中で呟いて、私は二度寝をした。
一は仕事が休みの日でもキチッと同じ時間に起きる。
休みの日位、私と朝寝坊してくれても良いのに。
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「!!わっ!もう、9時だ!」
窓からの日差しの感じで跳び起きた私は、時計の時間を見てビックリ。
あれから、一は起こしに来たのだろうか。
「一、お腹空かせてるよね・・・」
・・・スタスタスタ
(一だ!!)
そのまま起きれば良かったのに、合わす顔がなかったので、つい寝たふりをしてしまった。
「名前?・・・」
「・・・・・」
一は名前の寝ているベッドに
腰掛けて顔を覗きこんだ。
(ガン見されてるーっ、冷汗が出てきた)
「・・・名前?朝食ができてるんだが」
「お、起きてるのわかった?エヘヘ」
「俺が休みの日くらいゆっくりしたらいい。いつも、すまない。俺の弁当作りで朝早いのに・・・」
「お弁当は作りたいから作ってるんだから気にしないでよ。
それより、朝ご飯作ってくれたの?!」
コクッと頷く一。
「わぁー嬉しい!起きたらご飯ができてるなんて!
ありがとうね。一こそ、せっかくのお休みなのにごめんね」
上半身を起こしてベッドから出ようとした瞬間、一は私の両腕を掴んだ。
「?はじめ??」
顔を赤くして俯き加減で一はボソッと
「名前はいつ、あんなに過激な下着を着けているんだ?」
「??え?」
「く、黒の透けているやつだ」
「!!洗濯までしてくれたの?!」
「あれは、いつ着けてるんだ?」
どんどん茹でダコのように赤くなる一が面白くて、耳元で内緒話の様に囁いた。
「今はもっと凄い下着だよ」
!!!
「「あ゛っっ」」
どんなのを想像したのか、一は漫画みたいに、たらりと鼻血を出した。
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「鼻血、治まった?」
「あぁ、すまない」
「さっご飯食べよ」
「名前、今晩あの下着姿は見れるのだろうか?」
まだ、下着の事言ってる一。
笑うしかない私。
その晩、例の下着を着けた所で結局いつも通りに脱がされて・・・
絶対、下着なんて見てないだろうな。
と思う名前であった。
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