うちの旦那 シリーズ

□朝から元気です
1ページ/1ページ





「名前?起きたか?」


「・・・・・」


「・・・・・仕方無い・・・」




起きない名前に溜息をつき、一は部屋を出た。


(本当は起きてるけどね)
と心の中で呟いて、私は二度寝をした。



一は仕事が休みの日でもキチッと同じ時間に起きる。
休みの日位、私と朝寝坊してくれても良いのに。










「!!わっ!もう、9時だ!」


窓からの日差しの感じで跳び起きた私は、時計の時間を見てビックリ。
あれから、一は起こしに来たのだろうか。


「一、お腹空かせてるよね・・・」



・・・スタスタスタ

(一だ!!)


そのまま起きれば良かったのに、合わす顔がなかったので、つい寝たふりをしてしまった。



「名前?・・・」

「・・・・・」


一は名前の寝ているベッドに
腰掛けて顔を覗きこんだ。


(ガン見されてるーっ、冷汗が出てきた)


「・・・名前?朝食ができてるんだが」


「お、起きてるのわかった?エヘヘ」


「俺が休みの日くらいゆっくりしたらいい。いつも、すまない。俺の弁当作りで朝早いのに・・・」


「お弁当は作りたいから作ってるんだから気にしないでよ。
それより、朝ご飯作ってくれたの?!」


コクッと頷く一。


「わぁー嬉しい!起きたらご飯ができてるなんて!
ありがとうね。一こそ、せっかくのお休みなのにごめんね」



上半身を起こしてベッドから出ようとした瞬間、一は私の両腕を掴んだ。


「?はじめ??」


顔を赤くして俯き加減で一はボソッと


「名前はいつ、あんなに過激な下着を着けているんだ?」


「??え?」


「く、黒の透けているやつだ」


「!!洗濯までしてくれたの?!」


「あれは、いつ着けてるんだ?」


どんどん茹でダコのように赤くなる一が面白くて、耳元で内緒話の様に囁いた。



「今はもっと凄い下着だよ」




!!!
「「あ゛っっ」」




どんなのを想像したのか、一は漫画みたいに、たらりと鼻血を出した。








「鼻血、治まった?」


「あぁ、すまない」


「さっご飯食べよ」


「名前、今晩あの下着姿は見れるのだろうか?」


まだ、下着の事言ってる一。
笑うしかない私。





その晩、例の下着を着けた所で結局いつも通りに脱がされて・・・

絶対、下着なんて見てないだろうな。

と思う名前であった。




.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ