うちの旦那 シリーズ
□育メン目指す旦那
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「うぅっ・・・おぇっ」
原田名前、現在妊娠3ヶ月。
悪阻真っ只中で、しんどい毎日を過ごしてます。
今、夕飯の準備中。
もうすぐ左之が帰って来るっていうのに、気持ちが悪くて料理中断。
「うゔっ、ぎもぢわるい」
♪ ピンポ〜ン
!!やだ、左之、帰ってきちゃった。
慌ててガスコンロの火を消し、玄関へお出迎え。
ガチャッ
「ただいま〜」
「お帰りなさい」
「名前、体調どうだ?」
「ん〜気持ちが悪い。ごめんね、まだご飯できてないの」
「あんま無理すんなよ。俺はコンビニ弁当でも何でもいいから」
「ありがとう。でも、もうすぐできるから、ちょっと待っててね」
「ああ、じゃ先に風呂入ってくんな」
いくら気持ちが悪くて料理するのもやっとだけど、左之が大好きだから出来るだけ手作りしたいし。
・・・でも、明日はお惣菜買ってこようかな。
が、頑張るぞ!
ーーーーー
悪阻ってそんなに辛いのか?
二日酔いみたいなもんなのかな??
男にはわかんねぇよなぁ。
「たまには、名前と一緒に入りてえなぁ」
ブツブツとにやけながら服を脱いで、脱衣所から風呂場の戸を開けると、その物に左之助の目は点になった。
たたたたたっ
「左之っごめん!片付けるの忘れてた!」
風呂場の真ん中にある炊飯器が、炊きたての良い香りを出している。
「ごめんね。この匂いが1番気持ち悪いから、いつもお風呂場で炊いてるの」
「そ、そっか・・・いつも俺の為に、ありがとな」
左之助はポリポリと頬を掻くと服を着て
「よし、一緒に作るか」
「左之?」
「ちゃちゃっと飯食ってさ、たまには一緒に風呂入ろうぜ。」
「えっ/////」
「大事な名前を労わんなきゃな。背中でも流してやっから、ほらっ台所へGO!」
優しく名前の背中を押して、風呂場を後にした。
今日からは、育メン目指して家事手伝いをするぞ!
と心に誓う左之助であった。
あっ、一緒に風呂入ってもHできないしな・・・
だ、大丈夫か俺?!
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