うたたね

□部活前
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ただ今部活前の着替えの時間

マネージャーの私はみんなが着替え終わるのを待つ

けど

遅い!! 明らかに遅い


しかも騒いでるっぽい


「ちょーっと。なにしてんのー?」

「おお。くらむぼん!!入ってきてーや」


まった白石ら謙也いじってるんちゃうん…

1週間前くらいに謙也の体操ズボンみんなで投げ合いしてたり

靴ひも全部抜いてたり…

とにかくしょーもない。


「謙也いじりならあきたでー」

「そんなんちゃうって!マジで」

とりあえず入ってみる


「なにー?」

満面の笑みの白石に

目きらきら輝かせた金ちゃん。

さすがやー言いながら小春ちゃんに抱き着くユウジ。


「くらむぼん!!ちょ。座って。」

「謙也、なに考えとん。」

「ええから」

言われるがまま椅子に座る。


「ほんならいきまひょか♡」

「…小春ちゃん?なになに?」


小春ちゃんが私のおでこに人差し指をあてる

ツボ?

頭よくなるツボ?

「立って」

「え?」

「立って」

起立?スタンドアップ?

なんで…


…え。立たれへん


「「あーっははははは!!!立たれへんやんー」」

「えっ!?なんで?みんなは?」

「立てへんよ〜」

誇らしげな小春ちゃん!!!

「人間は立つときに前に体重かけるんやけど、
 それを阻止すればだれだって立たれへんようになるんよ」

「へー」

それでもりあがってたんかぁ


「え?みんなやったん?」

「財前以外は全員やったで」

「えー光やろうやぁ」

「はぁ?んなもんあほらしくてできるかっちゅーねん」

「光、興味津々のくせに」

「はっ!?ふざけんなや」

「お。財前が図星つかれて焦ってるで!」

「黙れやヘタレ謙也!!」

「敬語はどないしてん!!」

あー始まった。

言い合いを見守る。

謙也勝てるはずないのに。

「しっ!!なんか足音聞こえる」

「え?何?金ちゃん」


―コンコン

「おまえらーぁ!!何枚着替えとんねーん!!早よせな日ぃくれてまうがなぁ!!」


「「うわ。オサムちゃん!!」」

一段とでかい声が響いた。

金ちゃんの野生のカン恐るべし…

「ほんなら、いこか。」

部長の一声で今日も部活が始まる。




次の日

「なぁ。乳首から1cm離れたとこ押さえたら汗出にくなるらしいで。」

「ホンマか!?今日やってみようや」


まぁた下らんことしとる...

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