うたたね
□届かない。
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白石のことを好きになったんは
1か月位前のこと。
席が近くになってたまに話すうちに
好きになった。
そんな子はよおさん居る
よおさんおるなかの一人なワケで。
白石本人は上も下も女きょうだいで
待ったく恋愛興味なしって感じ?
「ささのはさらさらおはようさん」
「あー。白石おはよ」
朝からさわやかオーラ醸し出しよって。
白石は朝早くに学校に来る。
朝練ない日はほぼ1番
席離れた今このタイミングにしか話す時間がない。
だから毎朝早く学校に来るようになった。
朝なんか弱いし、これといって朝なんかやることないのに
我ながら健気…。
「ささのはさらさらてさ、朝早いな」
「え、あ〜まぁ…」
「朝早いんはええこっちゃ」
「うちはあんま。」
「じゃぁなんではよぉ学校来とんのや?」
うわ、どうしよう。
なんていおう…
「…会いたい人が、居るからかな。」
だいぶ冷静装ってるけど内心バクバク(>_<)
「登校中にっちゅーことは出勤途中か?」
「何それ。」
「この時間って出勤途中かおじいさんくらいしかおらんやろ?」
「だれも登校中なんて言ってないやん」
「え〜。じゃぁどこや」
鈍感にもほどがあるよ。
あ、忍足来た。
これで2人の時間終了。
毎朝数分の時間。
この想いは届かない。
鈍感な彼、隠し上手の私。
ばれる自信ないからね...